アナライザーは信用できないようで信用できる(?)
ここ半年ぐらいワンショットのドラム音源(特にkick)のピッチ合わせに悩んでいたのですが、解決の糸口が見えたのでメモを書き記します。
背景
下記のようなFの音が出てるらしいサンプル音源を鳴らしてスペアナで確認してみるものの、どうにもFの音に見えないのでおかしい、というようなことを悩んでいました。
(実運用上では、逆で曲のKeyに対して合っているサンプルをスペアナを見ながら選んでいたのです。何かがおかしいと思いながら)
(※画像の補足:kickの余韻部分を見るために暫定的ににサンプルの開始点を遅くしています。)
Voxengo Spanを適当に立ち上げた画面を見るとこうなっていて、Gが鳴っているように見える。おかしい。
シンセでGの音を鳴らして合うか見ても、全く合わない。そして、Fの音ではしっくり合う。おかしい。
Voxengo Spanは平均をとるモードで立ち上がるのでこうなります。
Fabfilter Pro Qだと、デフォルトの立ち上げでは「その時の大きさが出る」(平均を取らない)ので、kickのアタック部分が目立つようになり、更に(周波数が高い方向に)山がずれて見えたりします(ついでに、Span とPro Q共に、最大値を得る設定の場合も同様の結果になる。)
で結局
なんだったかというと、スペアナの解像度の問題だったっようで、Spanのデフォルトの解像度設定では低域部分の計算がかなりズレるようになっていたようです。
最大の解像度にすると、ご覧のとおり納得できる波形(F近くにピークが来ていることが確認できる波形)になりました。
結論
スペアナは、用途を明確にして、調整しながら使いましょう。
(問題が起こるのは低音域だけと思いますが)
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